終活とは、自分を知り、足るを知る。
未来をつくり、今をより良く生きる事
みなさん『終活』という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるけれど、具体的に何をするのか分からないという人も多いと思います。『終活』とは、「自分の終焉をしっかり見つめ、今をより良く、自分らしく生きるための活動」のこと。そして、この『終活』は大きく3つの活動に分けることが出来ます。
終活は未来をつくる
終活は自分の今とこれからを楽しく表現する、とても有意義な活動です。そして、それは大きく次の3つに分けられます。
◎自分のエンディングを考える事
◎モノを引き継ぐ事
◎想いを引き継ぐ事
お葬式には多くに人に来て欲しいのか、それとも家族や気心の知れた仲間うちだけで見送って欲しいのか。また、大切な人にどんなモノを残すのか。今、誰に会いたいのか、そしてどんな言葉を伝えたいのか。この3つの活動を通じて、色々な事柄を整理することができます。
例えば、「お世話になった○○さんとは随分ご無沙汰しているな、よし、○月までに連絡して会ってみよう」とか、「趣味で集めた骨とう品を少し整理して、価値のあるものは子ども達に残してやろう」とか、こんなちょっとした事でいいんです。それだけで、将来へのモヤモヤした不安も減ることでしょう。そして何より、この何気ない活動が「これからのこと」考えるきっかけになると思います。
小さな事の積み重ねが、豊かな人生を育みます。だから、終活をするということは、「今をより良く生きる」ことに繋がっていくのです。
終活にルールはない
終活に、「絶対にこうしないといけない」というルールはありません。人それぞれ、百人いれば百通りの終活があります。ここで3つの活動を上げましたが、それがヒントとはなれ、正解とは限りません。そして、終活に「いつまでに何をしなくてはいけない」という決まりもありません。思い立ったが吉日、ゆっくりのんびり少しずつ、終活は自分のしたいことを自分のペースで楽しみながらすることが何よりです。
「終活は死ぬための準備だ」とか、「まだ元気なのに終活なんて縁起でもない」と考える人もいるかも知れませんが、本来の終活はそれとは全くの逆、とても前向きな行動であり、これからの人生をイキイキと楽しく生きるための活動なのです。
『エンディングノートのすすめ』
自分の『人生の棚卸し』
「人生の棚卸し」と聞くと何だか大変なことのようですが、言うなれば、これは自分がどんな人生を送ってきたかを知る大切な作業。今の自分がどういうことで出来てきたのかを知り、今後の時間を豊かにするための最初のステップ。そして、その手助けとなるのがエンディングノートです。
何を書けばいいか分からないと言う人も多いでしょうが、思うこと、考えることは十人十色。素直な感謝や喜びも悲しみも大切な思い出、皆さんの人生の一頁です。ゆっくり綴ってみてください。この「人生の棚卸し」をすることで、自分の今の「あり方」「考え方」が少しずつ見えてくるはずです。
エンディングノートは全部書くことが目的ではありません。じっくりと、自分の人生で何があったか、どんな人と出会い、どんな影響を受け、そして「今」の自分はどうしてここにいるかということを感じることが出来ればいいと思います。そこから感じたことは「自分らしさ」であり、今後、その自分らしさを十分に発揮することで、これから先の人生がより楽しめるものになることでしょう。
なお、この「人生の棚卸し」であるエンディングノートは書きっぱなしではなく、年に一回、誕生日やお正月といった決まった日に見直すことをお勧めします。そうすれば、また新たな発見があり、きっといつまでも「自分らしく」輝ける毎日が送れるはずです。